オフショアリング
- オフショアリングについて
- 製造業における生産やソフトウェア開発において、海外(オフショア)のリソースを活用して海外の拠点で行うことをオフショアリングと言います。
ソフトウェア開発のオフショアリングは2000年問題の対応のためにソフトウェア開発技術者の需要が急激に拡大した1990年代後半に欧米からインドへのオフショアリングが盛んになって一般化しました。
その後はトーマス・フリードマン著の「フラット化する世界」にもあるように、英語圏では製造業やソフトウェア開発だけでなくコールセンターや企業の間接部門のアウトソーシングなどのサービス事業でも海外アウトソーシングが盛んになりました。
オフショアリングが普及し始めた当初には専らコストの低い人材リソースの活用による開発コストダウンが目的でした。
しかしオフショアリングが一般化した今日では、メジャーな拠点ではリソースのチャージ(単価)が上昇するなどの状況の変化により単純にはリスクや労力に見合うコストダウン効果を得ることが難しくなってきています。
日本国内におけるソフトウェア開発のオフショアリングは、近年になって大企業を中心にコストダウン要求に迫られて徐々に導入規模を拡大しつつあります。
しかし単純なコストダウンは難しい状況にありオフショアリングの活用を模索する過渡期にあります。
またオフョショアの企業と競合する国内の中小のソフトウェア受託開発企業では、コストダウンや人材の調達への期待からオフショアリングに非常に興味はあるようですが、コネクションがなく、限られたごく一部の企業のみがオフショアの企業と提携している状況にあります。
一方でオフショアの企業は着実に規模を拡大しビジネス経験を積んで実力をつけてきており、国内のソフトウェア受託開発市場のシェア獲得に積極的に取り組んできる企業もあります。
なお、海外のリソースを活用して国内(オンサイト)の拠点で開発を行うことをオンサイト開発といいます。
オンサイト開発は従来の開発プロセスを変更することなく主に人材リソースの調達や若干の人件費コストダウン効果を期待するものです。
- オフショアリングの戦略
- 前述の通り、現状では単なるチャージ(単価)の安さに着目した単純なコストダウンの戦略ではリスクや労力のわりに十分な効果を得ることが難しくなってきています。
今後はさらなるオフショア活用の戦略が必要になってきています。
- コストダウンの戦略
- 従来より、現在でもオフショアリングの動機として最も大きい要因はコストダウンだと思います。
真のコストダウンを実現する上で最も重要なことは何をオフショアにアウトソースし何をアウトソースしないのか中長期的な戦略で考えることが必要です。
国内やオンサイトで行っていたことを単純にオフショアに出すだけでは単に状況が混乱し距離とコミュニケーションの問題で最悪の事態を招くことになるでしょう。
- 優秀な人材確保の戦略
- コストダウンよりも豊富な人材を確保する戦略をお勧めしたいと思います。
現地での相場で考えれば割高であっても国内では調達が不可能な優秀な人材が調達できることは人材がプロジェクトの成否に大きく影響するソフトウェア開発では非常に重要なことだと思います。
一般的に海外では国内よりも離職率が高く人材の定着が課題になることが多いですが単に単価を追求するのではなく生産性の向上によるコストパフォーマンスで評価する協力関係を気づくことができればお互いの中長期的な発展が期待できると思います。
- ジャムズのオフショアリングソリューション
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- コンサルティング
- オフショアプロジェクトの経験によりオフショアプロジェクトの導入やそのプロセスの改善などのコンサルティングを行います。
特にアジャイル的なアプローチでリスクを限定しながら効果的な成果を上げる手法を提案いたします。
- 受託開発
- 受託案件の中でオフショアリソースを効果的に活用して品質を維持しつつ高い生産性を実現いたします。
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